クロウ 2話
その日の夜チャイムが鳴ってメイの母親が出たら、そこにはクロウの姿がありました。
「夜分遅くにすみません。隣に引っ越して来たクロウと申します」
「あらわざわざすみません...」
その様子を階段の影からメイも観ていました。
やはり昼間会った時と同じ暖かな眼差しにかわりはありませんでした。
メイは胸がときめくのをおさえながら様子を見ていました。
クロウと母親はメイについて何か話している様子...
「あら、じゃあ甘えさせて頂きますね。有難うございます。」
「いえ、夜は1人で寂しいので丁度良かったです。」
「わざわざすみませんでした」
「では失礼します。」
そう言ってクロウはドアを閉めた。
母親がメイを呼ぶ
「メイ?メイ、降りてきなさい」
「何ママ」
「明日からお隣のクロウさんが貴方の家庭教師して下さるんですって...」
「え?どうして?どうして勝手に決めるのよ!」
メイは怒って自分の部屋へと駆け込んで小さくガッツポーズしました。
そう、怒った振りをしただけでした。
(明日から毎日あの人に逢えるんだ!)
心の中でメイは呟き、顔は今までに自分でも見たこともない笑顔!
(私こんなに笑えたんだ...)
自分でもびっくりしてしまう程そこには笑顔いっぱいのメイが居ました。
そしてクローゼットを開けうきうきしながら
(明日は何着ていこうかしら...こんな事思うなんて私クロウさんの事好きなのかなぁ〜)
今までに恋というものに経験が無いメイは少し戸惑ったような嬉しい様な変な気持ちでそう心の中でつぶやきながら洋服を選び始めました。
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